土用の丑の日になるとスーパーにはうなぎの他に「土用しじみ」のシールが貼ってあるしじみのパックを目にしたことがあると思います。
土用の丑の日にはうなぎ以外にしじみもこの時期に食べると良いとされています。
なぜ、しじみも食べると良いのかその理由と土用の丑の日に食べられるうなぎ以外の行事食をご紹介します。
土用の丑の日はしじみも食べる?
スーパーに「土用しじみ」と書いてあるしじみのパックが売られているけど土用の丑の日はうなぎだけじゃないの?と疑問に思いますよね。
昔から土用の丑の日に夏バテに負けないために、精のある食べ物を食べるという風習がありますが、しじみも昔から滋養のある食材として食べられていました。
縄文時代の遺跡からしじみの貝殻が出土されていることから、実はしじみはうなぎよりももっと昔の縄文時代から食されていたんですね。
しじみは栄養素を多く含んでいます。
必須アミノ酸、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分、ビタミンB群などで
貧血防止や疲労回復と夏バテを防ぐ効果があります。
また、肝臓機能の働きを助けるので二日酔いの改善にもよいです。
しじみの栄養をしっかり取るための効果的な食べ方としては、しじみ汁やしじみの味噌汁などスープとして食べることでしじみの栄養素を無駄なく摂取できます。
そして、一度冷凍するとしじみの栄養価とうまみ成分がアップするそうです。
土用の丑の日に食べるとよい物はうなぎ以外もある
土用の丑の日と言えば「うなぎ!」ですが、土用の丑の日はうなぎ以外にも食べられる行事食があるんです。
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのには諸説ありますが、日本のダ・ヴィンチとも言われる平賀源内が発案したという説が最もよく知られています。
江戸時代、うなぎ屋さんが夏はうなぎがさっぱり売れないと平賀源内に相談したところ、店の前に「本日 丑の日」と張り紙を貼るようにアドバイスされました。
すると、うなぎが飛ぶように売れ、他のうなぎ屋もマネするようになったそうです。
元々、丑の日に「う」のつく食べものを食べると病気にならないという風習があったため
丑の日にうなぎを売り出したことから「う」のつく食べものは「うなぎ」が一番有名になりました。
「う」のつく食べものの他に、黒い物を食べると良いとも言われています。
丑の日は「災難を受けやすい日」という言い伝えがあり、丑の方角を守る「玄武」という神様を象徴する色が黒だったため、黒い物を食べると厄除けになるとされました。
土用の丑の日の行事食は?
土用の丑の日にはうなぎ以外にも食べられる行事食があります。
「う」のつく食べものと、「黒い食べ物」を食べると良いとされています。「う」のつくものと「黒い食べ物」はどのような物があるのか見ていきましょう。
「う」のつく食べもの
- うどん
暑い夏にさっぱりとして食べやすく、消化吸収もいいので胃腸が弱っているときに最適です。
- 梅干し
梅干しに含まれているクエン酸が疲れを取り、食欲を増進してくれます。夏バテ防止効果もあります。
- 瓜
きゅうり、スイカ、苦瓜、冬瓜、かぼちゃなどの瓜類は夏が旬の野菜です。栄養価が高く、体の熱を冷ます効果もあります。
黒い食べ物
- 鰻
うなぎは栄養が豊富で疲労回復効果があります。夏バテ予防に最適な食材です。うなぎは夏の土用の丑の日に食べるので、夏場が旬だと思っている方も多いです。ですが、実際は10月~12月が一番うなぎがおいしい時期なのです。
- しじみ
昔から滋養のある食材として食べられています。しじみは夏と冬が旬の食材です。夏は「土用蜆」冬は「寒しじみ」と言われています。
- あんころ餅
「土用餅」と言われており、体力回復と厄除けとして地域によってあんころ餅が食べられています。
その他に、黒豆、黒ゴマ、ナス、黒砂糖、黒酢、玄米、なまず、どじょうなども昔は好まれていました。
まとめ
土用の丑の日はうなぎ以外にも「う」のつく食べものと「黒い食べ物」がありました。
うなぎが食べられない方やお子さんには夏バテ防止に栄養豊富な「う」のつく物と黒い食材を積極的に食べさせてあげたいですね。